ゴルフ基礎講座|ゴルフのルール@

■ゴルフの基本的なルールについて解説します。〜その1〜

ゴルフ基礎講座|ゴルフのルール@

ゴルフは野球やサッカーのように、審判やレフェリーの監視の下で行われるのではなく、スコアやペナルティ等も多くの場合自己申告によって成立しているスポーツですので、ゴルフの精神に則り、ルールを十分に把握し、嘘偽りの無い、公明正大な態度でプレーすることが大切です。ゴルフには細かなルールが規定されていますが、このページでは基本的なルールについて説明していきます。

 

ゴルフとは?

ゴルフとは、ゴルフ場と呼ばれる、ゴルフというスポーツを行うための広大な施設の中の、ゴルフコースと呼ばれるスペースにて、プレーヤーがクラブといわれる、先端に金属製のヘッドが付いた長い棒状の道具で、コース上に在る、直径約4.3cmで重さ約45グラムの小さくて静止したボールを打ち、グリーンと呼ばれる最終地点に設定された、ホール及びカップとも呼ばれる丸い穴に打ち入れて勝敗を決するスポーツです。ラウンドと呼ばれる1ゲームの中にホール(この場合のホールはグリーン上の“穴”ではない。)と呼ばれる18個の区切りがあり、プレーヤーは基本的には、この18ホールを戦うことになります。(※気象条件やプレー時間の遅延などで短縮される場合もあります。)

 

ゴルフは基本的には個人個人で競うスポーツですが、団体で戦う場合もあります。また、勝敗はマッチプレーという、1ホールごとの打数の多寡で決定する場合と、ストロークプレーという、トータルの打数の多寡で決定する場合があり、ストロークプレーは打数の少ない者から順位が決定します。

 

プレーヤーには、キャディと呼ばれる、ゴルフ道具を運んだりプレーヤーのアシスタント的な役割の者が個別に付くのが基本ですが、ゴルフ場によっては例外の場合もあります。初心者の方がコースを回る場合には、よきアドバイザーとなる場合がありますので、紳士的な態度で接っするようにしましょう。

 

クラブの使い分け

クラブという長い棒状の道具は、ウッド、アイアン、パターなどと呼ばれ、各シチュエーションに応じて使い分けます。ティーグラウンドと呼ばれるスタート地点では、多くの場合【ウッド】が用いられ、その後【アイアン】などを用いグリーンを目指します。グリーン上では、ボールを転がしてカップに入れるためのクラブ【パター】を使います。ボールの打ち方では、押し出したりすくい上げるのはルールで禁止されており、ペナルティとなりますので注意しましょう。

 

ゴルフの打数とは?

ゴルフの打数とは、クラブでボールを打つという姿勢に入り、スイングを開始したとみなされた場合に1打と数えます。スイングを途中で止めて、結果的にボールに触れなかった場合でも、これを空振りとみなし、これも1打と数えます。よく、空振りしたのにもかかわらず、「今のは、素振り!」などと言って誤魔化そうとする方がいますが、ゴルフの精神に則り正直に申告するようにしてください。

 

スコアの名称

ゴルフは、ホールごとの標準の打数が設定されており、カップインするまでの打数が3打を標準とするホールを【パー3】、4打を標準とするホールを【パー4】、5打を標準とするホールを【パー5】と呼びます。プレーヤーは、そのホールの標準打数より少ない打数でホールアウト(カップにボールを入れて、そのホールを終了すること)するのを目標としプレーします。

 

1ホールでのスコア(打数)にはそれぞれ名称が付けられており、標準打数でホールアウトした場合を【パー】、標準打数からひとつ少ない打数でホールアウトした場合を【バーディー】、ふたつ少ない打数でホールアウトした場合を【イーグル】、パー4、パー5のホールで、3つ少ない打数でホールアウトした場合を【アルバトロス】と呼びます。逆に標準打数よりひとつ多い打数でホールアウトした場合を【ボギー】、ふたつ多い場合を【ダブルボギー】、3つ多い場合を【トリプルボギー】を呼び、それ以上は単純に数字で数えます。

 

ティーショットの第1打でカップインすることを【ホールインワン】と呼びますが、これを達成することは大変難しく、プロゴルファーでもめったに体験できない特別なスコアと言えます。日本においては、アマチュアゴルファーの場合このホールインワンを達成すると、同伴者やキャディなどに金一封を配ったり、祝宴を設けたりすることが恒例となっており、時に莫大な費用が発生することがあるため、その防御策としてホールインワン保険なるものが存在しています。

 

基本ルール(ティーグラウンド編)

ティーグラウンドとは、各ホールの最初のショットを打つための、左右にあるティーマーカーと呼ばれる2つの目印を結んだラインと、そのラインから後に2クラブレングスまで下がったラインで作られる、長方形の仮想区域のことです。

 

プレーヤーは、必ずこのティーグラウンド内にて、ティーアップ(ティーと呼ばれる道具にボールを乗せること)するか、もしくはティーグラウンド内にボールを置いて、そのボールを打たなければなりません。

 

ティーグラウンド内で素振りをする場合は、実際にボールを打つ意思のないことを示すために、ボールから2〜3歩下がった場所でしましょう。プレーヤーがティーショット打つ際には、他のプレーヤーは、ティーグラウンドの外で自分の順番が来るまで静かに待ちましょう。

 

ティーショットが、OB(アウトオブバウンズ=out of bounds:プレーできない区域)ゾーンに入った場合には、ペナルティ(1打罰)となり、あらためて、ティーグラウンドから第3打として打ち直します。なお、OBになったかどうかわからない場合には、他のプレーヤーがショットを終えた後に【暫定球】を打ちましょう。

 

基本ルール(スルーザグリーン編)

ティーグランドとグリーンまでの途中のコースは、主にフェアウェイと呼ばれる、芝がきちんと刈り込まれている場所とラフと呼ばれる、芝の丈が長いままの場所とに分けられ、これらのコースのことを【スルーザグリーン=through the green. 】と呼びます。

 

このスルーザグリーン上にはハザードと呼ばれる危険区域があります。このハザードの主なものは、バンカーと呼ばれる、砂で構成された窪んだ区域、それに池や川などの水で構成されたウォーターハザードと呼ばれる区域とその周辺、さらにウォーターハザードと救済措置が別に規定されている、ラテラルウォーターハザードがあります。ウォーターハザードとラテラルウォーターハザードは、それぞれ、赤杭や黄色杭、黄色線などで区域が指定されています。

 

これらのウォーターハザードに打ち込んだ場合には、そのままプレーが出来るかどうかを決め、続行可能と判断した場合には、そのままプレーし、続行不可能と判断した場合は、1打罰の救済措置を受けてプレーすることになります。

 

基本ルール(グリーン編)

ホールの最終地点をグリーンと呼び、グリーン上に設置されたカップにボールを入れればホールアウトとなります。このグリーン上にも様々なルールが規定されています。

 

■ボールマーカー
ボールマーカーとは、グリーン上で他のプレーヤーのボールと混同しないようにするために、自分のボールの位置をマークするために用います。コインやコイン状のものが推奨されていますが、ティーペッグなどで代用しても良いそうです。

 

ボールをマークする場合には、ボールの真後ろにマーカーを置いてマークをします。マーカーが他のプレーヤーがパットを打つ場合の邪魔になる場合には、クラブヘッドひとつ分横に移動させることが出来ます。また、他のプレーヤーがマーカーの移動を希望した場合はそれに従う義務があります。なお、移動させたマーカーをそのままにしてパターを行った場合には、2打罰となりますので十分に注意してください。

 

■パット
パットを打つ前にボールをマークして、ボールに付着した土や芝などを取り除くことが出来ますが、ルールに則り正しくマークせずに行うとペナルティとなるので注意しましょう。


また、自分のパットラインに触れる行為も禁止されているので気をつけましょう。当然ながら、他のプレーヤーのパットライン上を踏み歩く行為なども厳罰となりますので要注意です。

 

 

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