■ゴルフのプレー中のマナーについて解説します。
ゴルフ基礎講座|プレー中のマナー
ゴルフの規則とは別に、コース上では、様々なマナーやエチケットがあります。これを知らないと、他のプレーヤーの迷惑になるだけではなく、ゴルフ場への出入り禁止となる場合もありますので、十分注意を払う必要があります。このページでは、特に初心者の方のためにコース上でのマナーやエチケットを解説していきます。
礼節のスポーツ
ゴルフのマナーの項でも述べましたが、ゴルフというスポーツは、貴族のスポーツとして始まり、アメリカに渡り広く大衆化しました。しかし、その根幹にある、礼儀を尊ぶという精神は今もなお伝承し続けられています。
ゴルフというゲームに対して誠実な態度で臨むことはもちろん、他のプレーヤーに対する品位を欠いた言動や行為も慎まなければなりません。といっても、何も肩肘張る必要もありません。要はスポーツマンらしく、マナーやエチケットを守り、他のプレイヤーに対する心配りを忘れず、楽しくプレーすれば良いということです。
安全確認をしましょう。
ゴルフは意外に危険なスポーツです。ゴルフクラブは先端に金属の錘が付いた長い棒です。こんなものを所構わず振り回されては危険この上ありません。
時折ティーグラウンドで見かけますが、集中するあまりか、周囲に注意が向かずに、クラブをぶんぶん振り回している輩がいます。クラブはいつ何時凶器へと変貌するかわかりません。スイングする時は常に周囲の安全を確認してから行うようにしてください。
ゴルフボールは直径約4.3cmで重さ約45グラムの小さく硬い球です。トッププロなら300キロ以上の速度の出るこの小さい球が、もしも人に当たれば、死に至らしめることもあります。
ボールを打つ際は、前の組がまだプレーしていないか、強い風が吹いていないか、隣のコースに人がいないか等、あらゆる可能性を考慮して打つようにしてください。もしもボールが危険なゾーンへ飛んだ場合は、「ファー!」と大声を出して注意を促してください。
他のプレーヤーへの気配り
ゴルフは複数人(基本は4人)で行うスポーツですので、同伴者やその日一緒にプレーするプレーヤーに迷惑をかける行為は止めましょう。スタート前にはまず挨拶をし、ティーグラウンドでは、スタートの遅くとも10分前には集合しましょう。いったんプレーがスタートし、プレーヤーがアドレスに入れば、他のプレーヤーは動いたり、話をしたり、音を立てたりしないよう注意しましょう。
また、ロストボールの可能性がある場合には、暫定球でプレーを続け、速やかにボールを探すよう努力をしましょう。(5分以内に探し出せない場合はペナルティとなります。)それから、携帯電話は電源を切るか、緊急を予想される場合には、マナーモード設定にし、他のプレーヤーの迷惑にならないよう心がけてください。(※携帯電話はゴルフ場によっては持ち込み禁止のところもあります。)
他の組への気配り
親しい仲間同士で楽しくゴルフをするのは良いのですが、自分達だけでわいわいと騒がしくしたり、ペース配分を考えず、やたらと遅いペースでラウンドする輩を時折見かけます。
ゴルフ場では常に礼節を保ち、スロペースになる行為(ティーグラウンドで何回も素振りをする。クラブの選択に時間をかける。グリーン上でのライン読みに時間をかける。)等は厳に慎み、ゴルフの精神に反するような行為や、前後の組への気配りのない独りよがりな行為は避けるように気をつけてください。(酷い場合はゴルフ場への出入り禁止等の処置を受けることもあります。)
グリーン上でのマナー
グリーン上では、他のプレーヤーのパット線上に【立たない】【影にならない】事に気をつけ、マーカーが他のプレーヤーのパットの邪魔になる場合は、クラブヘッドの長さひとつ分以上移動すること。(これはゴルフ規則に明示されています。)
また、グリーン上の芝生は非常に損傷を受けやすいため、グリーン上を走ったりすることはもちろん、難しいパットが決まり歓喜のあまり【グリーン上で飛び跳ねる】行為や、ギリギリでカップに嫌われた場合や、ライン読みを間違えた悔しさのあまり【芝生をパターで叩く】【グリーン上で寝転ぶ】などの品位を欠いた行為は決してしないようにしてください。また、ボールマークを作った場合には、グリーンフォーク等で芝生を直すように心がけましょう。
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