野球基礎講座|基本ルール@

■野球の基本的なルールを分かり易く解説します。

基本ルール

野球は1チーム9人で行い(交代有り)、2チームが攻守を交代する形の対戦形式で行われます。対戦は原則として9回まで行われ、それぞれの回には表と裏があり、仮にAチームとBチームが対戦するとした場合、1回の表にAチームの先攻で始まるとすれば、Bチームはそれぞれのポジションに守備に就き、Aチームはオーダーと呼ばれるバッターの打順どおりに順番に投手と対戦します。対戦は投手が捕手に投げるボールを打者がバットで打つ、或いは見逃す、或いは空振りするなどの条件によって結果が決まり、9回までの得点の総合点が多いチームの勝ちとなります。

 

試合

審判がプレイボールを宣言して、試合が始まります。プロ野球の公式試合においては、攻撃の順番は原則としてビジターチームから先攻で行い、試合が開催される球場を本拠としているチームが後攻となります。(少年野球、高校野球、大学野球、社会人野球等では、大会規定やローカルルールによって決定します。)

 

ストライクゾーン

投手の投げるボールは通過するゾーンによって“ストライク”と“ボール”に選別されます。ストライクゾーンは、バッターボックスで構えた打者の肩と腰上の高さを上限、膝上の高さを下限とした、五角形のホームプレートを底面とする“五角柱”の立体空間のエリアを指します。当然このエリアは、打者の上背や打撃フォームによりその都度変化することになります。ボールがこのエリアを通過或いはかすめるかした場合を“ストライク”、このエリアを通過しなかった場合を“ボール”とします。この判定は、捕手の後方に立つ主審が行うものとし、公認野球規則により絶対的な権限が与えられています。

 

ボールカウント

打者が投手と対戦する際には、ストライクとボールを数える、ボールカウントという数値があります。

 

■ストライクになる場合
@打者がボールを空振り(注@)した場合。
A打者が見逃した(注A)ボールが、ストライグゾーンを通過した場合。
B打者が打ったボールを守備側の選手が直接捕球せず、ファウルグラウンドに落ちた場合。
C打者の打ったボールがファウルエリア内の観客席に入った場合。
注@空振り=打者が振ったバットが投手が投げたボールに当たらないこと。
注A見逃す=投手が投げたボールに対して打者がバットを振らないこと。

 

■ボールになる場合
打者が見逃したボールがストライクゾーンを外れた場合。

 

ボールカウントは上記のような条件で数えられ、ストライクが3つになればひとつのアウト(注B)が守備側に与えられ、ボールが4つになればひとつの塁が攻撃側に与えられます。(四球)
注Bアウトとは打者や走者が攻撃の権限を失うことです。

 

アウトカウント

攻撃側のチームのアウトカウントが3つになった場合は、攻撃側と守備側が入れ替わります。

 

■アウトになる場合。(打者)
@打者がストライクを3つ取られた場合。(三振)
A打者が打ったボールを守備側の選手が直接捕球した場合。
B打者が打ったボールがゴロとなり一塁手が捕球し自ら一塁ベースに触球(注C)した場合。
C打者が打ったボールがゴロとなり守備側の選手が捕球し該当する塁(例えば一塁)へと送球。そのボールを守備側の選手が捕球し該当する塁に触球したタイミングが、打者走者が該当する塁に触れたタイミングより早い場合。
Dストライクを2つ取られた後のボールをバント(注D)し、その打球がファウルとなった場合。
E無死または一死で塁上に走者がいる際に、打者が打ったボールが内野手への飛球になり、審判がこれをインフィールドフライ(注E)と宣告した場合。
F打者が打ったボールがフェアゾーンに飛び、打者本人の体に当たった場合。
Gフェアゾーンに飛んだ打球が打者のバットに再び触れた場合。
H打者が打ったボールの進路を打者走者が何らかの方法で変えた場合。
注Cボールを持った守備側の選手が、ベースに触れること。(体のどこでも良い)ただし、走者に触れる場合は、ボールで触れるかボールが入ったグラブで触れなければならない。
注D投手の投げるボールを、主にバットを水平にし打球の勢いを殺しながら軽く転がすこと。
注Eインフィールドフライとは、無死か一死で塁上に走者がいる場合に、打球を内野手が通常の守備行為を行えば捕球できるで審判が判断した場合に宣告されるプレー。

 

■アウトになる場合(走者)
@走者が守備側の選手の送球を何らかの方法で妨害した場合。
A走者が守備側の選手からのタッチを避けるため、一塁から二塁、二塁から三塁、三塁から本塁のそれぞれの塁間の走路からスリーフィート以上離れた場合。
Bインプレー中に走者が離塁した際、守備側の選手に触球された場合。
C打球がフライアウト(注F)となった後、走者が帰塁するまでに、触球された場合。
D塁上に走者がいる場合に、フェアゾーンに飛んだ打球を守備側の選手が処理し、走者が塁に向かうより早く該当する塁に触球した場合。
E塁上の走者が打球に触れた場合。
F走者が先に走る走者を追い越した場合。
注F打球を守備側の選手が直接捕球すること。

 

ヒット

打球がグラウンドにワンバウンド以上し、そのボールを守備側の選手が処理するより早く、打者走者が一塁まで到達することをヒット(単打)と呼びます。同様に二塁まで到達することを二塁打、三塁を三塁打、本塁まで到達することをランニングホームランといいます。
※フェアエリアの外野席にボールが入ることをホームラン(本塁打)といいます。

 

エラー(失策)

主にアウトカウントに関わるミスをエラーと呼びます。

 

■主なエラー


・打者の打ったフライを落球する。
・打球を処理し該当する塁に対した送球をミスした場合。
・打者の打ったゴロの処理をミスし、打者走者を塁上に生かしてしまう。
・打球を処理した選手の送球を取り損なうなどして、打者走者を塁上に生かしてしまう。
※エラーか否かの判断は公式記録員が行う。

 

点数

野球は、アウトカウントが3つ入るまでに、攻撃側の選手が何人本塁を踏むかによって点数が決まり、原則として9回を戦い終えたあとの総合点によって勝敗が確定します。

 

 

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