野球基礎講座|野球とは?

■野球の基本的な知識を分かり易く解説します。

野球の概要

 

野球とは?

野球(ベースボール)はイギリスで生まれた「ラウンダーズ」という競技が発祥とされ、その後アメリカに渡り爆発的に普及し、現在では、アメリカ全土の他、カナダやカリブ周辺国、日本、韓国をはじめとするアジア地域等で盛んに行われているスポーツ競技です。試合は1チーム9人で行われ、2チームが攻守を交代しながら原則として9回まで戦い、その総合得点の多寡で勝敗が決まります。

 

ちなみに、野球が日本に輸入された頃には、まだ【ベースボール】と、英語名そのままで呼ばれていましたが、学生野球の育ての親と言われ、1970年に野球殿堂入りを果たした中馬庚氏が、第一高等学校卒業時に執筆した「一高野球部史」の中で初めてベースボールを【野球】と訳したそうです。

 

野球場(グラウンド)は?

試合は野球場と呼ばれる、主に円形の広いエリアで行われ、そのエリアは、塀や網状のフェンスで選手がプレーするゾーンと場外とに区切られています。内側のグラウンドには、下図のように、まず、2本の白線が90度の角度に沿ってフェンスまで引かれており、その白線の内側をフェアグラウンド、外側をファウルグラウンドと呼びます。その2本の白線の起点を本塁(ホーム)と呼び、その本塁を起点とした一辺の長さが90フィートの正方形のエリアを内野、その外側を外野と呼びます。

 

 

内野の正方形の四つのコーナーを、本塁から順に本塁(ホームベースorホームプレート)、一塁(ファーストベース)、二塁(セカンドベース)、三塁(サードベース)と呼び、本塁には5角形の白いプレートが敷かれ、他の塁にはそれぞれ、縦横38.1p×38.1p、厚み7.6から12.7cm以内のゴム製やウレタン製(当初は布製)のベースが埋め込まれています。

 

本塁と二塁の中間あたりの土の盛り上がった部分をピッチャーズマウンドと呼び、そのマウンドには、6インチ×24インチ(15.24cm×60.9p)のピッチャーズプレートと呼ばれる板が正面から見て横向きに埋め込まれており、そのプレートから本塁までの距離は、18.44メートル(60フィート6インチ)と定められています。

 

ホームベースの左右には、縦横48インチ×72インチ(121.92cm×182.88cm)の白線で囲われたエリアがあり、これをバッターボックスとよびます。捕手から見て右側を左バッターボックス、左側を右バッターボックスといいます。何故、右が左で左が右なのか少し不思議な感じがしますが、これはボックスの位置ではなく、左打ちの選手が立つボックスなので左バッターボックス、右打ちの選手が立つボックスなので右バッターボックスと解釈するのが正しいようです。(ちなみに、投手の視点から見てと解釈する説もありますが、これでは外野のポジション名との整合性に欠ける事になります。)

 

草野球などのグラウンドはともかくとして、通常公式な試合を行う場合の球場には、フェンスの外側に椅子など(芝生が敷かれている場合もある。)が設置された階段式の観客席があり、センター後方には、試合経過やアウトカウント(基本ルールの項で詳細を説明)、ボールカウント(基本ルールの項で詳細を説明)などを表示するボードが設置され、その下部には、バッター(ボールを打つ選手)や捕手などがに投手が投げたボールを見やすくするための、センターバックスクリーンと呼ばれる黒色や濃紺等で着色されたエリアが設置されています。

 

また、ライト側フェンス及びレフト側フェンスには打者の打った打球がホームラン(ボールが外野のフェアゾーンのフェンスを越えること。)かファウルかを識別するためのネット付きのポールがあります。このポールの高さについては、球場によってそれぞれ違いがあるようです。

 

野球という競技では、本塁後方への強いファウルボールが多いため、本塁後方から両チームのダッグアウト(選手が待機している場所)近辺までのフェンスの上方に、高い網状のネットが設置されています。これをバックネットと呼んでいますが、公認野球規則には規定されていないものの、公式な試合開催が可能な球場では、安全措置としてこのバックネットが義務付けられています。

 

ポジション(守備位置)

実際に試合を行う場合には、守備側の選手9人がポジションに就きますが、そのポジションにはそれぞれ呼び名があります。マウンド上のピッチャーズプレートに足を置き、本塁へ向かってボールを投げ込むポジションを投手(ピッチャー=picher)、投手のボールを受けるポジションを捕手(キャッチャー=catcher)、一塁を一塁手(ファースト=first baseman)、二塁を二塁手(セカンド=second baseman)、三塁を三塁手(サード=third baseman)と呼び、さらに二塁手と三塁手の間に位置するポジションを遊撃手(ショート=shortstop)と呼んでいます。外野は右から、右翼手(ライト=right fielder)、中堅手(センター=center fielder)、左翼手(レフト=left fielder)と呼びます。

 

 

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